大谷HR × 日経225 検証ビジュアルガイド
検証フロー全体像
単純比較 → コントロール → デイ/ナイト分離の3ステップ。
年別 HR日 vs 非HR日(翌日寄付きギャップ)
2024年(ドジャース移籍)以降、HR日の優位が拡大する。
HR日
非HR日
*負側は薄色で表示
2018→2025の年別平均寄付きギャップ。2024年以降、HR日(青)と非HR日(灰)の差が拡大している。
コントロール変数の効果
S&P500を統制するとt値が有意水準を割り込む。
因果図:疑似相関の構造
デイゲーム vs ナイトゲーム
S&P500取引時間と重なるデイゲームでのみ有意。
デイゲーム
+0.203%
t = 2.34 ・ 有意(5%)
HR 107日 / 非HR 338日
ナイトゲーム
+0.052%
t = 0.72 ・ 非有意
HR 149日 / 非HR 435日
デイゲームはS&P500取引時間と重なるため、もし大谷HRがS&P500経由で日経に伝播するなら、ここでだけ効果が出るはず——という理論的予想と整合する。
2つの仮説:S&P500の役割
媒介変数(モデルA)と交絡変数(モデルB)のどちらか確定できない。
モデル A:媒介変数説
大谷HR → SNS/米メディア拡散 → 取引時間中のS&P500に微小影響 → 翌日の日経に波及。
S&P500を統制すると本物の効果まで消える。
単純比較 t=2.07 が正しい指標。
モデル B:交絡変数説
米国市場好調 → S&P500↑ かつ 大谷の活躍も増える共通環境。
残差回帰 t=1.52 が正しい指標。
大谷HRと日経上昇の関係は疑似相関。
デイ/ナイト分離はモデルAをやや支持する方向だが、サンプル不足で確定には至らない。
最終判定と3つの教訓
運用判定
NO-GO
+0.2%程度のギャップは取引コストとスリッページで消える
現象仮説
保留
完全な疑似相関と断定する材料も不足。2026シーズンのout-of-sampleで再検証
- 疑似相関:2つの変数が同時に動いていても、第三の要因が両方を動かしているだけかもしれない。コントロール変数を入れて確かめる。
- 多重検定:条件を絞れば絞るほど偶然の有意は出やすい。45回検定すれば、Bonferroni補正後の合格ラインは0.05÷45≒0.001。
- 媒介変数:因果経路の途中にある変数を統制に入れると、本物の間接効果まで消えてしまう。「入れれば良い」わけではない。